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「率直に話せる環境は心理的安全性がある」ー事業部のグロースを牽引した営業企画の歩んだ道のり

縁の下の力持ちとして事業や組織を支えたいけれど、短期的に成果が見えないために会社から認められてないかもしれないと不安を感じたり、先が見えてこないキャリアについて1人で悩んでしまうことはありませんか。
そんな葛藤や苦悩を超えて長期的に組織貢献をした1人として、MVPと並ぶ賞、MIP(Most Irreplaceable Player)を受賞したのが佐藤円佳さんです。

「昔はチームに相談できなかった」。そう語る佐藤さんがSpeeeで営業企画としてキャリアアップし、表彰されるまでをインタビューしました。

フォロワーシップを発揮して組織を支えたい方や、中長期的なキャリアについて悩んでいる方に読んでいただけたら嬉しいです。

マーケティングインテリジェンス事業本部 アドプラットフォーム事業部
事業戦略推進グループ 佐藤円佳

20代から事業づくりの実践ができる環境を求め、2018年Speeeに中途入社。ネイティブアド配信プラットフォーム「UZOU」の営業、運用支援に従事した後、営業企画へ。
営業戦略の立案や推進、事業数値の管理や組織戦略の遂行・組織運営など長期間、多岐に渡って事業のグロースを支える働きをし、2022年全社表彰式にてMIP受賞。

MIP(Most Irreplaceable Player)について

今年で15周年を迎えたSpeee。創業来継続して表彰式・総会を行い、部門別MVPやベストマネジメント賞など活躍している人やチームなどに光を当ててきました。

500名規模になった今回の総会では、多様な個性を活かす組織に伴った賞を増設。例えば、成果創出までのプロセスが長期間にわたるような活躍をしている方や、リーダーシップを発揮しながら前例がない大きな課題を突破しようとしている方など、多様的な活躍を賞賛していくことが目的です。

今回ご紹介するMIP賞は、事業や組織にとって本当に欠かせない存在の方を表彰するものです。MVPのような短期的な華々しい活躍とは異なる働き方ではあるものの、持続的に組織を牽引していたり、信頼できる仕事を継続して事業を引っ張っていたり、縁の下の力持ちとして持続的に活躍されている方にスポットライトを当てるべく、MVPと同格の賞として新設されました。

そんなMIP賞の受賞者はどんなキャリアを歩み、どんな活躍をしていたのか、MIP受賞の裏側に迫ります。

早く事業や企画に携わる仕事がしたかった

大学では様々な社会問題に対する解決策を政治学・社会学的視点から考察するゼミに入っており、その実践ができる場所を求め都庁へ就職しました。

大きな組織ということもあり、実際には大きな仕事のほんの一部分を担当するところからのスタート。社会課題の解決に根本から向き合う仕事が出来るようになるには、20年以上かかるという現実も知りました。
もっと小さな組織で機動力を持ちながら働き、もっと早く社会への影響力を持てるようになりたいと思い、ベンチャーの人材系会社に転職しました。

2社目ではキャリアコンサルタントとして働き始め、部署拡大に伴い新規配属者の育成をメインに、営業企画や業務改善なども担当しました。そこで、漠然と携わりたかった営業企画を実際にやってみたらもっと突き詰めたくなったんです。

企画力を突き詰めるにはマーケティングの知識も必要だと考えた結果、マーケティングのノウハウが蓄積されており20代から事業づくりの実践ができるSpeeeに入社を決めました。

Speee入社後の最初のキャリアは、ネイティブアド配信プラットフォーム「UZOU」のセールスです。前職で営業企画の業務はしていたものの、Speeeでもすぐに営業企画として能力を発揮できるかと聞かれたら自信はなかったんです。なので自分でも納得のスタートでしたね。

とはいえ、入社直後は前職に入ったばかりの頃と重なって、環境を変えてもやることは結局同じなのかなとモヤモヤもしました。
しかし、当時マネージャーだった増田さん(現事業責任者)が「組織が最大のパフォーマンスを発揮するために何が出来るのか?」事業部目線の課題をメンバー1人1人に思考させる組織作りをしてくれたおかげで、葛藤は消えていきましたね。

まずは目の前の顧客に丁寧に向き合って、Speeeのセールスとして地に足をつけた仕事を心がけていました。


希望した営業企画での挫折と葛藤。職種にとらわれない事業目線が私を変えた

営業企画に本格的にシフトしたのは入社して1年半くらい経った頃。ですが、希望していた職種についたのに、気づいたら目の前のタスクを粛々とこなしている自分がいて…。足元の数字改善など短期的な施策は出てきても、中長期的な目線を持った施策や、事業目線の企画をうまく立てられない状態だったんです。

今振り返ると、前職や営業のときの経験だけでは太刀打ちできないフェーズに足を踏み入れてたんでしょうね。思うように課題を突破できない期間が続いて、正直苦しかったです。

突破するために、同じチームのメンバーに課題の壁打ちをお願いしたり、上司にも自分の気持ちを素直に伝えて、何度も相談させてもらいました。事業状況のキャッチアップのために事業戦略MTGなどにも参加させてもらったり、知識のインプットも積み重ねていくうちに、自分の中で解釈が広がって、戦略と施策が紐づくようになったんです。

私は営業企画として、何をすべきかにとらわれていました。目の前のタスクに目的意識を持つよう意識し、「事業部のために自分は今何ができるか」と考えが変わったことも大きかったです。最近は事業企画まで自分の領域が広がり、仕事の面白さを改めて感じています。

そんな今、MIPという賞をいただけて素直に嬉しかったです。私の場合、個人で圧倒的な数値を上げるような貢献の仕方は出来ていませんでしたが、Speeeに入ってから取り組んできた営業企画や事業推進、メンバーの育成も含め、事業部全体の改善に向けて試行錯誤してきたプロセスを認めてもらえた気がしました。

受賞を励みに、アドプラットフォーム事業部の成長に引き続き取り組んでいきたいです。

MIPを受賞した表彰式

キャリアを諦めずに済んだのは「率直に話したから」

結婚や出産といったライフイベントと、自分のキャリア成長の両立に悩む女性って少なくないと思うんです。私もその1人でした。
プライベートで時間を確保しなければならない時期と営業企画として課題にぶつかっていた時期が重なったときはすごく葛藤がありましたし、キャリアダウンも検討しました。でも、数年後にキャリアを諦めた後悔をするのは嫌でした。

だから、上司に自分の気持ちも含め、率直に相談したんです。結果、一緒に働き方や時間の使い方などを模索していただくことで、プライベートにも柔軟に対応しながら営業企画として事業に携われそうだとなったので、諦めずに済みました。
あの時話したから今がある。伝えることが社会人として大事なスキルであることを再認識しましたね。

Speeeカルチャーの1つに「素直・謙虚・率直」というものがあります。昔の私も「自分1人で何とかしなければ」と考えて、チームに課題を共有できずに、誤った選択をしていたんです。ですが、Speeeでは互いを尊重し、課題を共有できる文化がありました。

素直な自分の気持ちを伝える、率直に話すことが許される環境は心理的安全性を生みます。自分の気持ちや現状を職場の人に話すのは気が引ける気持ちもよく分かりますし、夫婦でも友達でも話さなければ絶対に伝わりません。勇気を出して話してみたら、自分1人ではたどり着けなかった選択肢が見えてくるかもしれません。

実は来年、子どもが生まれるため産休・育休に入る予定です。こうやってライフイベントがあったとしても、キャリアに対して前向きにいられる環境はありがたいですね。将来的には、プライベートとキャリアを両立しながら事業部全体の成長を導ける、頼られる存在になりたいと思っています。



成長を見守ってきた上司 増田 聡

20210524115554円佳さんは、今も昔も仕事の報・連・相を適切な粒度とタイミングでしてくれ、フィードバック内容は必ず完遂してくれます。

ビジネスパーソンだから当たり前のように聞こえてしまうのですが、具体的な依頼だけでなく抽象的な依頼に関しても同様に行ってくれる、組織運営する中でありがたい存在です。

日々成長しているので、助けてもらっている範囲や質は変わってきていますが、こちらの意図を汲み取った、フレキシブル且つ遊撃的な活躍には本当に助けられています。

もともと、決まりを守り正しく仕事をすすめる優等生タイプだったがゆえに、時に成果よりも手段に目が行きがちな時もあったように感じます。

間違いや問題が起きないように周囲と連携して進め、納期を守るのは大事だけれど、事業を一番成長させられると考える術ならば、間違いや問題が起きても、納期を変更してもいい。それぐらい力強く事業推進してほしいと求め続けました。

そんなコミュニケーションの中で、日常の仕事に対する向き合い方を彼女なりに自問自答し続けてきた結果、行動が変わり、主語が変わり、成果が変わっていったように思います。

まずは元気な赤ちゃんを産み、良き母となって職場に帰ってきてほしいですね。仕事の期待はそれから。何なら、目の前の母業が仕事にも良い学びを与えてくれるものだと思っています。


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