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ただ漠然と実力をつけ市場価値を上げたいと思っていた、業界未経験者の私が経たキャリア

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マーケティングインテリジェンス事業本部 マーケティング部 部長 藤井 慧里

上智大学大学院修士課程修了、飲食業界の企画・コンサルティング職を経て、2014年にSpeeeに中途入社。現Webアナリティクス事業部のアナリストとして、幅広い業界のサーチマーケティング分析・戦略立案に従事。2017年には大手出版社のデジタルシフトプロジェクトにて業界トップレベルの成果を出したことで全社表彰式にてサービス管理部門MVPを受賞。
その後、同事業部アカウントにジョブチェンジし、職種マネージャーとしてサービス開発や教育プログラム策定などに従事。2020年~現在、マーケティング部部長を担いながら、自社事業のマーケティングDX推進を行っている。

漠然とした不安を抱えながらの、転職。Speeeに参画時の想いとは

一時期研究者を目指して大学院に行っていたこともあり、社会人デビューは少し遅めの27歳の頃でした。学生時代は文学の研究をしていたのですが、理系研究領域と異なり、アカデミックに突き詰めていくことと社会に広く役立つ仕事をすることの両立の難しさを年々感じるようになったんです。ある時、本気でビジネスパーソンとしてチャレンジしたいと思い、一般企業への入社を決めました。

そうして1社目は、飲食業界の大手企業のやり手社長の直下のポジションに。全国に何百店舗もあるお店に対して、即決即断で経営方針を決め、物事がスピーディーに動いていくさまを見るのは非常に勉強になりましたね。一方で、社長や上司の意思決定をとにかく実行していくことが求められる環境の中で、文字通り走り回って毎日くたくたになるまで働きながら、自然と転職を考えだすまで、そんなに時間はかかりませんでした。

その時はまだそんな言語化できていたわけではなく(笑)、正直にいうと「このままここで頑張っていて本当に一人前に社会で求められるようなビジネスパーソンになれるのか?」という漠然とした不安を抱えている状態だったと思います。改めて振り返ると、大学院生活で培った「考える力」がビジネスの世界に入ったことで無効化してしまったような気がして、自信をなくしていたのかもしれません。

初めての就職で、自分にとっては「なにをするか」以上に「どう働くか」ということが重要で、とくに大好きな「考える」ということが武器になっていくような働き方を求めているんだと気づかされました。

そこから転職活動を開始したんですが、業界を絞ることなく「成長環境があるか」「意思決定が合理的か」「メンバーの自律性があるか」という軸で見ていました。外資系でいくつかの会社から内定をもらい、ベンチャーも見る中でSpeeeを受けたんですが、人事も社員も、みんなが人間力と賢さを併せ持って生き生きと仕事をしていることが伝わってきて、衝撃を受けました。

当時のSpeeeは新規事業を立ち上げている最中で、その立ち上げの顛末や展望を社員がワクワクしながら語る姿をみて、ここだったら失敗を恐れずに全力で頑張れると思い、他社の内定もすぐに辞退しての転職となりました。

お客様が求めているものを同じ目線に立って提供できるアナリストへ

業界も全く異なり、職種も未経験。PCスキルはもちろん、よく使われるようなIT用語も全く分からない中、入社後すぐに研修がスタートしました。研修ではタイピングからツールの使い方、広告知識や分析手法まで広く扱ってくれたおかげで、何とか経験者の同期と会話しても問題ないくらいのレベルには達することができました。

本配属されたのはWebコンサルティングのアナリスト。大手エンタープライズのお客様を相手に、デジタルマーケティングの戦略立案などの上流から、Webサイトの分析まで幅広く担う部門です。当時のチームは自分より若くて優秀な方が多く、無意識レベルで比較してしまい、悔しさを感じたときもありましたね。360度評価では辛辣なフィードバックもあり、「藤井さん、よくも悪くも普通なんですよね」とか書かれていたり(笑)

「考える」ことを武器にしたいと切望していた自分にとって、思考力がすべてのアナリストという組織で胸を張れるだけの成果を出せない時期は、思い返しても結構辛かったなあと思います。

もちろん、クライアントの担当者は自分しかいないし、上司・先輩に壁打ちしながら分析提案をしているので最終的な顧客成果だけを見ると他のメンバーと大きな差があるというわけではありません。でも、当時のチームリーダーが出したアウトプットと、自分のアウトプットを比較すると、アプローチの切り口や奥行に雲泥の差があって。どうすればこの中で抜きん出られるんだろうって常に考えていました

クライアントが求めてるものを同じ目線に立って理解し、プロフェッショナルなマーケターとしてアウトプットするため、ビジネス全般の知識を深め、クライアントの事業や業界のことも勉強して詳しくなっていきました。

デジタルマーケティング領域のコンサルタントということで、最初はどうしても出口である広告やSEOのような施策部分の知識や手法にばかり目が向いていましたが、クライアントにとってはそれはあくまでただの一手段。

マスやオフラインを含むプロモーション戦略の全体像や、プロモーションの前提となる事業戦略を理解することで、本当に求められているアウトプットを出せるようになってきたという手応えを感じるようになりました。

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大手出版社様のコンサルティングで成果を創出し、自信を持てた全社MVPの受賞

入社から2-3年、そうやって突き詰めていくうちにチームの成果報告会で優勝をしたりして、アナリストの中でも評価されるようになってきました。自分の勝ち筋を見つけていきながら更にインプットとアウトプットを重ねていくことで、ビジネスの多面性が見え、クライアントへの提案の幅も広がっていきました

そんな中、とある大手出版社様のコンサルティングを担当することになったんです。私はアナリストなので、普段クライアントへの訪問は基本行わないのですが、今回は分析だけではなく自分が直接話してコンサルティングまで行いたいと強く思い、上司に掛け合ってコンサルタントも兼務させてもらうことになりました。それが入社3年目のときです。

当時、出版不況が本格化してきていたというのもあり、大学院時代の文学研究でも大変お世話になった出版業界に何か恩返しをしたいと思っていました。私が彼らにとって一番信頼できるデジタルビジネスパートナーになれるチャンスだと思い、業界分析やメディア戦略から踏まえたコンサルティングなどを行いました。

このクライアントをきっかけに他のメディアも複数社担い、成果を創出。翌年、その成果が認められて全社総会のMVPを受賞しました。

受賞は、メディアに向き合って研究する時間や環境を与えてくれた上司や、仲間のおかげだと思っています。正直、今までは自分が何者でもないことに対する劣等感もあったのですが、周囲の支えや自分の努力によって成果を出すことができ、自信が持てたのはとても大きかったですね。

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表彰式でのMVP受賞

マーケティングの上段から考え、次なるフェーズへ

その後コンサルタント部門にジョブチェンジし、部門責任者として人材育成やサービス品質管理業務に携わりました。その経験も活かしつつ、現在は自社のマーケティング部門の部長をやっています。今まで自分が第一線に立って提供してきたサービスだからこそ、ユーザーやサービスのことを理解し、自社のマーケティング戦略に活かすことが出来ているなと実感しています。

自社のマーケティング部の運営は、クライアントに提供するコンサルティングサービスと違って責任領域に限定性がなく、そもそもプロダクトとしてどういう理想状態を描くのかという最も上段の部分から議論をスタートできるという点が大きな違いです。

ただ漠然と、実力をつけたい、市場価値を上げたいと思っていた業界未経験者の私がクライアントのコンサルタントを経て、自社マーケティング機能のアップデートのために経営ボードメンバーたちと日夜議論しているなんて、めちゃくちゃ面白いと思います。

漠然と感じていた将来への不安がなくなった、Speeeの文化やサポートとは

Speeeには、未熟だとしても「私がやりたい、やってみたい!」と手を挙げることで適切なサポートをしてくれる風土があります。その中で色んな方にサポートいただきながら色んな経験を経た今、転職前に感じていた漠然とした将来への不安は感じなくなってきました

不安を感じたときにもそれを言語化して解決できるし、現状を変えたいと思ったら自分で計画して実現していけるという自信がついて、人生がコントローラブルになったという感覚かもしれません。単に仕事のスキルが上がったからではなく、仕事を通じて価値観や考え方が大きく変わり、世界の見方が以前とは全然違うものになりました。

「何も持っていない」「自分には何もスキルや実力がない」と感じていつもモヤモヤしていた私が1つずつ学び、成長できたのは、直接助けてくれた上司や同僚はもちろん、Speeeの全員で共有している思想や文化があってこそだったなと思います。

私は何度かのジョブチェンジを経て今は自社マーケティング部門で仕事をしていますが、同期の仲間には入社から一貫してコンサルタントのプロフェッショナルとして活躍しているメンバーもいますし、働き方は個人個人の事情や思いに応じて多様に存在しています。

平均年齢29歳という若い組織ですし、プライベートでの変化により働き方を見直すような場面も珍しくありません。例えば、女性が出産後もキャリアアップもしていきたいという時に、産休育休や結婚手当・ベビーシッター活用のようなハード面の支援はもちろんのこと、そもそものキャリアの理想像や制約条件のすり合わせからスタートするソフト面の支援があるのはとてもSpeeeっぽいなと思います。

仕事を通じて自分を高めたい、より人生を豊かにしていきたい、そんな思いを持っている方が腰を据えてチャレンジする環境として、Speeeはとても良い場所だなと思いますね。

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