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顧客のマーケティングプロジェクトを牽引する、Webアナリティクス事業について(後編/キャリア編)

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今回SpeeZでは、Speeeの創業事業であるWebアナリティクス事業部を牽引するお二人に、どんな事業・サービスをやっていて、どのようなキャリアを歩めるのかを聞いてみました。

インタビュアーは中途採用部の岩澤(写真左)、事業責任者の塚田(写真中央)、事業本部長代理の大宮拓(写真右)、でお届けします。

前編となる、事業概要についてはこちらの記事をご覧ください。
media.speee.jp


Speeeの中途入社で活躍できるための素地・スキルは?

岩澤:キャリアについて伺っていきたいと思いますが、まず、未経験からの転職でも大丈夫でしょうか?

大宮:未経験でも問題ないですし、活躍してる人の大半は未経験ですね。経験がもたらす効果は、様々な事例を知ってるかどうかということだけだと思います。しかし私たちは、事例などの知識ではなく、今後活躍できるための素地があるかどうかの方が重要だと思っています。

素地というのは、大きくスキル面と定性面に分かれます。
スキル面を分解すると、ポータブルスキルとテクニカルスキルに分かれていくと思いますが、ポータブルスキルをどれだけしっかり身に付けられるかというのが、30歳でいいポジションにいることを目指す上では非常に重要ですね。

定性面においては、Speeeでは15個のカルチャーを定めておりとても大事にしています。目指しているベクトルや将来像に近づくために、どうすればいいのかと思考し、行動できるか、そのビジネスマンとしての理想とする姿勢を明言化しています。やはりSpeeeカルチャーを体現されている方は幅広く活躍しています。

岩澤:ポータブルスキルというのは、具体的にいうとどのようなスキルでしょうか?

大宮具体と抽象や、アナロジーつまり類推力だと考えています。経験から学びを抽出し、異なる業務に生かしていくためには、抽象的思考力が必要です。抽象的思考力がないと、経験を積み重ねても学びを得ることができず、成長は鈍化します。また、抽象的思考で獲得した学びを実践に移すためには、具体的思考力も必要になってきますね。

アナロジーも同様で、多岐にわたる業務をスピード感を持って推進するためには重要な力だと思っています。

あとは意思決定力、変化対応力ですね。例えば、部長や役員などクライアントのレイヤーの高い方と折衝していくと、提案の精度を求められる状況が続きます。また、相手のレイヤーが上がれば上がるほど、本当にその提案内容で目標は達成可能なのかということが求められてくるので、自分はこれで実現可能だと思う、意思決定をしていかないといけないですよね。

さらに、先方の事業で起こっている変化を察知して、こちらの提案を変えていかなければならないタイミングなどでも、変化対応力が必要になってくるかと思います。

このようなスキルは今後の経験の中で積んでいくことはできますが、予期しないときにどのように対応できるかは素地として重要だと思っています。なので、面接においても対策して色々お話いただくことは大歓迎ですが、絶対聞かれないだろうなという質問をし、変化対応力・アドリブ力も見ていますね。

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岩澤:塚田さんはどのようなスキルがSpeeeで働くうえで重要だと思いますか?

塚田:ほとんど大宮さんと同じですが、追加するとするなら、物事をうまく生かすための思考力も重要だと思います。具体的には、物事の因果関係を理解しているのか、どこまでの幅を持って物事が見れているのか。これらを全部含めて物事の構造がわかっているのかということですね。これは内省力に直結するので、どの職種においても必要なスキルだと思います。

特に、幅を持って物事を見ることができるかは面接でも見るようにしています。過去の経験において、ある選択肢を選んだというのは他の選択肢を棄却したということだと思うのですが、その棄却した理由を聞きたい。なので、他の選択肢を思いついたのか、その上でどうしてそれが一番よいと思ったのかをよく聞きますね。

実際、キャリアがうまくいった人やいかなかった人について

岩澤:キャリアがうまくいった人、いかなかった人のスキルの傾向はありますか?

大宮:うまくいかなかった人のスキル傾向でいうと、今までの経験や知識を一旦捨てて、Speeeという新しいフォーマットやパラダイムを習得できなかった人、つまりアンラーニングできなかった人につきると思います。アンラーニングできる人のスキルとしてはメタ認知ができること。メタ認知能力をあえて具体的に言うなら、客観的に自分を捉えられる力、でしょうか。自己客観性という表現が一番近いですね。Speeeのカルチャーでいうと、「素直・謙虚・率直」「変化を楽しむ」が当てはまるかと思います。

岩澤:では、うまくいった人の定性的な要素というのはなにがありますか?

大宮成果に執着する人、成果に素直な人が、基本的には早く成長していると思います。必要なスキルや要素を習得しなければいけないということがセットになるからですね。むしろスキルを習得することを先行させている人の方が時間がかかって活躍しづらい可能性が高いと思っています。それよりも、成果を出すことにコミットしている方がキャリアアップしている傾向はあるように思いますね。

岩澤:成果に集中できる人は、なぜ集中できているのでしょうか?

大宮:もちろん、収入やキャリアを考えてというのもありますが、一つは不安だと思います。どうなるかわからない世の中なので全力でやらなきゃいけないという不安が後押ししているのではないでしょうか。実際私もそうです。30歳でどうなっているかわからないから成果を出すしかない、と繋がっているように思います。

塚田:私は、人間性のベースがあって承認欲求が強い人だと思いますね。人間性のベースというのはSpeeeカルチャーが体現できているか、とも言い換えられると思いますが、ただ承認欲求が強いだけなのか、ベースがあったうえで承認欲求が強いのかでいうと、後者の人が活躍していると感じます。

また、同僚からの承認というよりは、きちんと上位レイヤーから客観的にみても評価、承認されたい方が多いかもしれません。大宮さんの成果の話にも繋がりますが、プロセスで承認を得たいという人よりも結果を出してそれを承認してもらいたいという人が活躍しているように思います。

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Webアナリティクス事業部のキャリアパス

岩澤:キャリア展開の幅についてお話していきたいのですが、まずSpeee社内でのキャリア展開の例について教えてください。

塚田:社内にはいくつものキャリアパスがあります。例えば、同じ事業部の中でマネージャーレイヤーに上がっていくマネジメントキャリアだったり、得意分野を研ぎ澄ます研究者のようなキャリアだったり、Webアナリティクス事業部の経験をもって他事業部に異動していくケースもあります。別の領域のDX事業本部への異動は、別会社に行くくらい大きな変化なので、Webアナリティクス事業部で培った信頼残高を維持したまま、社内転職している感覚に近いかと思います。

岩澤:Speeeを卒業したあと、社外でのキャリア展開としてはどのような例がありますか?

大宮:独立して起業した人、役員、コンサルタントになっていく人もいますし、他のマーケティング会社やVCに行った人もいます。Speeeでの経験が市場価値を上げ、事業会社のマーケティング担当や、CFO補佐などのキャリア展開もしている方もいるので、転職の際に領域を広げている方が多いと思いますね。

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現在の組織開発上の課題は?

岩澤:Speeeにおける組織開発上の課題というのはなにかありますか?

大宮:新規事業立ち上げの場合の課題としては、ビジネスプロデュース力がある人が少ないことです。一次情報を取得して、その情報を加工・反映させて、その反映したものをもう一度テストマーケをするという活動をビジネスプロデュースと表現しているのですが、それができる人が少ないのが現在の課題ですね。

塚田:現在、Speeeには約60のポジションがあります。マーケットの伸びに比例してポジションが増えているので、ポジションの種類が多いのはいいことだと思っています。一方で、そのポジションならではのことを掘り下げていく人が増員に対して少ないことが課題だと思います。

ポジションが増えても各ポジションに1人ずつしかいなかったら、後継者を育てられないですよね。そのポジションを象徴する人の数がもっともっと増えていくことが必要条件ですが、それがうまくできていないというのが一つの課題です。また、マネージャー候補も事業の成長速度に対して足りていないですし、先述のように他事業部への人材輩出部署でもあるので増員を加速させたい、という現実もあります。

岩澤:なるほど、人材輩出部署であるということは、ある程度キャリアを積んだあとは社内外に出ていく方が多いんでしょうか?

塚田:厳密には、『DX・マーケティング人材の輩出事業』という意味なので、必ずしも当事業外に出ていくということだけではありません。当事業では、一つの事業のバリューチェーンの一部、または全体を変革させることで、より大きなインパクトを生み出し、顧客事業における顧客数や顧客単価を別次元に引き上げていくことを実現することが仕事なので、それに必要な能力・スキルが身に付きます。

したがって、当事業内で『DX・マーケティングコンサルティングのスペシャリスト』として顧客・市場に貢献し続けることをキャリアとして望む人もいれば、事業内外問わず『企業や事業のDX・マーケティング推進者』として活躍のステージを変えていく人もいます。

活躍の仕方は多岐に渡るためパターンは紹介しきれませんが、個人のキャリアという観点では、複数の選択肢を持ちながらもっとも会社・社会に貢献できるような最善の選択ができるようにしていければと思いますし、一人一人の通った道のバリエーションが誰かのキャリアの参考になればとも思っています。

岩澤:ありがとうございます。これらの課題を解決してくれたり、一緒に組織や事業を作ったりしてくれるメンバーに、是非仲間になって欲しいですね。

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