デジタルトランスフォーメーション(DX)事業本部は、デジタルシフトが進んでいない不動産やリフォーム、介護など様々な業界において、データの力でレガシー産業の進化に取り組んでいます。
現在は、既存事業のアセットをうまく活用しながら積極的に事業立ち上げも行っています。イエウールやヌリカエなど、業界No.1となったサービスのケイパビリティや組織力を存分に活かしつつ、市場を見極め、Speeeの事業戦略に則って新規事業へ思い切った投資を行っています。
そんな中、2020年12月に新規参入したのは不動産やリフォームとは全く異なる新領域。ウェルネス(介護)の業界です。
業界課題と目指す姿
1.「情報の非対称性」に苦しむ現役世代
超高齢社会を迎え、介護施設への入居ニーズは年々高まっています。しかし、その検討の主体となる入居者の家族(50・60代)は、自身の仕事や生活に追われ、非常に多忙な中で複雑な介護のルールや現状を把握しなければなりません。
「大事な家族のことだから納得して決めたい」と願いながらも、信頼できる相談相手がおらず、限られた情報の中で決断を迫られているのが実態です。
2.アナログな連絡手段と属人性が生む、情報の分散
なぜ、これほどまでに情報が見つかりにくいのか。その根底には、介護業界の驚くほどアナログな現実があります。
現在も施設と検討者のコミュニケーションは電話やFAX、メールが主体です。また、情報はシステムに一元化されるのではなく、現場の現場の経験や記憶に紐づいてストックされているのが実態です。
そのため、情報が各所に分散し、施設長が交代するだけで運営スタイルそのものが大きく変わってしまうといった強い属人性が課題となっています。このアナログで不透明な構造が情報の流通を妨げ、施設側の入居コストの増大、空室維持の困難さという経営課題を招く要因となっています。
3.「DX Democracy」で業界をリデザインする
私たちは、何が正解かわからず迷っている「検討初期段階」のユーザーにいち早くアプローチし、デジタルの力で情報の流れを整えていきます。 目指すのは、誰もが適切な情報に基づき、最善の選択をできる社会(DX Democracy)の実現です。
情報の透明性を高め、ユーザーと施設の双方が抱えるコストと負担を最小化することで、レガシー産業の進化を加速させていきます。

ケアスル 介護とは
人々にとって最後の住まいの選択肢となる「介護施設」においてもご支援すべく立ち上げたのが「ケアスル 介護」のサービスです。
ユーザーの「不安」を「安心」に変えるプラットフォーム
「ケアスル 介護」は、人々にとって最後の住まいの選択肢となる「介護施設」選びを支援するマッチングプラットフォームです。 単なる情報掲載サイトに留まらず、迷いや不安を抱えるユーザーに対して最適な施設を提案し、入居までの道のりに伴走します。
現在、掲載施設数は5万軒を超え、契約施設数も業界トップクラスのスピードで拡大を続けています。
「オペレーション力 × 営業力」で勝つ、独自の戦略
私たちの強みは、独自の集客・営業戦略にあります。検討を始めたばかりの「どうすればいいかわからない」という初期段階のユーザーにいち早くアプローチ。そこから専門のケアアドバイザー(CA)が介在し、ユーザーの潜在的な課題を掘り起こします。
「まだ施設は早い」と考えている方に対しても、専門的な知見から将来のリスクを可視化し、最適なタイミングでの意思決定を促す。この圧倒的な介在価値こそが、ケアスル 介護の強みです。
「人間ならではの価値」をテクノロジーで最大化する
私たちは、営業を科学することを大切にしています。 これまでのレガシーな営業現場では、個人の経験や根性に頼らざるを得なかった部分も、SpeeeではデータやAI、自社開発のプロダクトを活用し、社会の負を解決していきます。
どのタイミングで、どのような提案をすればユーザーの心が動くのか。蓄積されたデータ資産をもとに勝ち筋を言語化・仕組み化することで、アドバイザーは「目の前のお客様との信頼構築」という、人間にしかできない付加価値の高い業務に100%集中できる環境を整えています。
シニアライフを支えるサービスに
私たちの挑戦は、施設紹介だけで終わりません。 Speeeが持つ他事業とのシナジーを活かし、入居前の不動産売却から、入居後の生活支援、さらには葬儀や相続といったエンディング領域まで。もうすでに事業部内で新規事業も生まれています。
シニアライフにおけるあらゆる意思決定をワンストップで支える、巨大なプラットフォームへと進化を続けます。
どんな人が活躍しているか?
ウェルネス事業部には、不動産、保険、メーカーなど、多様なフィールドで対人能力を磨いてきたメンバーが集まっています。足で稼ぐアナログな営業手法に限界を感じ、より本質的な価値提供や科学的な営業スタイルへの進化を志向するメンバーが中心となって、組織を牽引しています。
また、介護現場の実務経験者が、「現場の課題を仕組みから変えたい」という志を持って参画するケースも増えています。
得られるスキル:難易度の高い合意形成のプロへ
「ケアスル 介護」の営業(ケアアドバイザー)に求められるのは、単なる紹介ではありません。私たちが提供するのは単なる施設紹介ではなく、ユーザーのライフスタイルそのものを変える納得感のある意思決定です。
本人、家族、病院、施設といった、利害関係が複雑に絡み合う合意形成をリードする、高度なコンサルティングが求められます。そのため、単に感情に寄り添うだけではなく、置かれた状況や深層心理を深く理解し、その情報を専門的な視点で紐解きながら納得感へと繋がる道筋を定時する。この、課題を可視化し、ユーザーの納得感を引き出す高度なコミュニケーション能力は、私たち組織のコア・コンピタンスとなっています。
信頼を構築する人間ならではの価値と、データやAI、プロダクトの力を駆使し、社会的インパクトの大きな課題解決に挑みます。
レガシーな営業から、科学的な“モダン営業”へ
介護現場の専門知識を持つメンバーも多く在籍しており、現場特有の深い洞察と、Speeeが培ってきた戦略的なビジネス視点を高次元で融合させた事業開発を行っています。個人の勘や経験をデータ資産やAIを駆使することで再現性のある仕組みや成果へと進化させ、ビジネスパーソンとしての視座を高める土壌があります。
具体的には、KPI管理やPDCAサイクルを適切に運用する科学的な手法を、自らのスキルセットに組み込んでいきます。そして「感情の理解」という人間にしかできない価値にテクノロジーを掛け合わせ、新しい顧客体験を創造する。このプロセスを経験することで、単なるプレイヤーではなく、事業を創り産業を動かす『モダンなビジネスパーソン』へのアップデートの実現ができます。
介護の枠を超え、シニアライフのバリューチェーンを支える
ウェルネス事業部の挑戦は、施設紹介に留まりません。Speeeの強みである事業間シナジーを活かし、シニアライフのあらゆる「負」を一気通貫で解決するプラットフォーム構築を目指しています。
解決すべき課題が大きく、地場や慣習が強い業界だからこそ、それを解決した時の社会的インパクトは計り知れません。介護を起点として、シニアライフのバリューチェーン全体を支えることで、産業全体の生産性向上に寄与していきます。

