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Speeeの発信する「天才は、要らない。」とは?

「天才は、要らない。」


今、Speeeを一言で表すのであれば、この表現が最もフィットするフレーズです

光栄なことに、外部の方から『Speeeの人は賢いイメージです』『Speeeの人は本当に頭の回転が早い』『優秀な人の集まりですよね』と言っていただくことがあります。
そう思っていただいているのは、ありがたいことですが、特に面接を受けていただく方には、『自分とタイプの違う人間だ』『スキルやセンスが違いそう』という、極端な言い方をしてしまえば「種類の違う」という一つ壁を設けたニュアンスが含まれていることがしばしばあります。

それはつまり、Speeeのことを正しく伝えられてないとも言え、正しく言語化し社会に発信していきたいという想いに至りました。


「天才は、要らない。」


Speeeらしさを込めたこの一言とともに、今後BizDev記事ではSpeeeについて紐解いていきます。本記事では前段となるSpeeeの事業とコンセプトの説明をしていきたいと思います。

事業開発はSpeeeのアイデンティティ


Speeeは「解き尽くす。未来を引きよせる。」をミッションに掲げ、事業を開発し続けることをビジョンに選びました。
2007年11月に創業し、今年で15年目。

現在は、

  • 顧客企業のデータ資産を利活用し、マーケティング活動の高度化を目指したマーケティングDX
  • デジタルの恩恵を受けられていない業界の課題を解決するリアル産業DX
  • 最新テクノロジーを応用したR&D

の3領域を中心に、日本を代表するDXカンパニーを目指しています。

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Speeeの特徴は、業界やビジネスモデルを限定せず、多様な事業を同時並行で進めてきたことです。
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そして、課題の発見と解決の連鎖の中で、領域を跨いでヒト・モノ・カネを循環させながら新たな事業を開発していく独自のシステムと文化を育んできたことです。
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それは、500人規模ながらも「スタートアップの共同体」とも表される所以かと思っています。

"天才"や"革命家"ではない人たちによる事業開発


「スタートアップの共同体」や「新規事業」というキーワードを思い浮かべていただくと、世の中にない全く新しいものを生み出し社会を変革していく、そんなきらびやかでクールなイメージがあるかもしれません。

Speeeは「事業を開発する、という事業。」と表現しているように、事業開発をし続けることがアイデンティでもあります。
「天才は、要らない。」はそんなSpeeeの事業開発に挑む姿勢や想いをあらわしています。
Speeeは、仕事に真摯に、誠実に、泥臭く、高い基準を持って向き合い、最も価値のある事業を創りたい、そんな想いを持つ組織です。


我々は、「新しいことをやる」ことを目指し、新しいプロダクトやサービスをつくるわけではありません。
新しいサービスやプロダクトは、いつも顧客との接点から生まれてきます。一人ひとりが担う顧客への提供価値や成果をより高めることを考えるプロセスには様々な選択肢があり、その中の一つに新しい事業という選択肢があるだけです。
一人ひとりが事業創造の種を日常の業務の中から生み育てていきます。新規事業開発部や企画部といった部署がないのは、価値のある事業をつくるには顧客理解が最も重要であると考えているからです。


日々の顧客接点の質を高めることに徹底して向き合ってこそ、良質なアイデアやプランが生まれると我々は信じています。
次の成功のタネはいつでも事業の現場にあるのです。
「新しいものをつくる」ことを掲げるのは、作り手の都合で生み出されてしまう危険性があります。
新しいものかどうかは顧客にとっては関係がありません。良いものかどうか、それだけが問われるのが事業です。


これまでSpeeeでは多種多様な事業を内部から生み出し、成功した事業もあれば残念ながら上手くいかなかった事業もあります。
成功した事業はより"Speeeらしい事業開発"を実現できたと思っています。目の前の顧客に徹底して向き合い、より良くするために自分たちを変革し、奇抜で新しいものを狙うのではなく、より速くより大きく価値を生み出す方法を模索することで体現していったのです。
成長できてきた事業は、天才的で、革命的な事業プランや戦略があったからではなく、当事者たちが真摯に誠実に顧客と事業に対峙し、サービスを改良し続けた組織や人材が必ずそこにいます。


あまり派手さのない会社とも言えるのですが、
そんな私たちを表す言葉は何か、と徹底的に考えた末に導き出したのがこちらです。

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世界にはとても素晴らしい事業がいくつも存在していて、その中には天才や革命家と称される人たちが未来をより良く変えている事実がたくさんあります。
未来を良くする権利は、そんな一部の人達のものだけでないと考えています。「Speeeはなぜ事業を創るのですか?」と問われれば、「それが我々の存在意義であり、何よりもそれが好きだから」と答えます。
Speeeは、価値ある事業、成長し続ける事業を創ることは、顧客に対してだけでなくそこに参加してくれるメンバーの誇りや幸福を創造してくれるものだと信じています。本気で良い事業をつくるプロセスは、社会だけでなく一緒に仕事をしている仲間の良い未来を導いてくれるものです。

だからこそSpeeeの事業開発を伝えていきたい


「天才は、要らない。」で表現されるSpeeeの事業開発は、一過性の話題づくりに留まるのではなく、真摯に真っ直ぐ価値創造に向き合うことでステークホルダーにより大きな価値提供を速く実現することを目指します。そんな我々らしい事業開発の良さを社会に伝えていきたいと思っています。
それは、成功や失敗の歴史、挑んできた葛藤や難題、その中から得た経験や学んだことを社内だけに閉じるのではなく、多くの方々に一つの事例や意見としてお伝えし、微力ながらより良い事業づくりに貢献することだと考えています。
それは、「天才は、要らない。」というコンセプトの元、誰もが「未来を変えたい」という想いさえあれば事業開発を通じて未来を引きよせることができると信じているからです。


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