デジタルトランスフォーメーション事業本部 イエウール事業部 田中良幸
東京大学文学部卒、2014年Speeeに新卒入社。
ベンチャー企業中心に就職活動をする中で、裁量が大きく「組織で勝つ」スタイルの
Speeeに出会い、入社を決意。サーチコンサルティングのWebアナリストとして3年半従事し、主に難案件・大規模案件を担当。その後、デジタルトランスフォーメーション事業本部のイエウールに異動。マーケティンググループマネージャーとしてWebプロモーションを統括管理する他、事業の経営管理や新規事業まで幅広くミッションを担う。2019年4月には全社MVPを受賞。
クライアントからの辛辣なフィードバックで目が覚めた、新卒時代
思い返すと、学生時代の私は受動的で、成長意欲も低い方だったなと思います。しかし、学部のコースを思い切って変更したり、サークルを今までの志向と異なる方に選択したり、「ちょっと自分の描いていたレールからは外れるけど直感で下した思い切った決断」が自分に合うことも多くて。
そんな中で、大学時代に友人が留学や学生団体などで積極的に活動し成長する姿も見て、「これからは自分から積極的にいろんなことにチャレンジしていきたい。会社も、そういう挑戦を奨励する文化を持っているところを選びたい」と思い、当時100人未満のSpeeeに入社を決めました。自分の中では、完全に思い切った選択でした。
入社後はサーチコンサルティングをやっているアナリストとして配属。配属2ヶ月で、期待値の高いクライアントの分析とコンサルティングを一人で担うようなポジションを任せてもらえました。
けど、当時は事業を推進する上で自分に課せられたミッションの重要性がわかっていなかったからか、全く活躍することができなかったんですよね(笑)
クライアントに「信頼できない」とお叱りを受けたことや、提案が不十分で翌週に100枚の資料を出し直したこともありました。今思うと「新卒だし、最後は上司がなんとかしてくれるだろう」という甘えからか、無意識にも全力を出しきらずに80-90%のアウトプットをしていたんですよね。
そこからなんとか喰らいつき、半年後くらいからは実績も伴ってくるようになってきました。
お叱りいただいたクライアントでも最終的には目標を大きく上回り、UU数を6倍まで伸ばすことができました。「田中さんのおかげです」って言葉ももらえるほどに信頼いただけたのは嬉しかったですね。
事業における未来へのワクワク感を作っていける、事業企画に携わりたい
事業を推進する上で、まず成果は第一。今思うと、なんとなく仕事をこなして、やったつもりになっているような人は、当たり前ですが次の挑戦権はないと思っています。
私はここでやっと、自分が成果を出すことで事業や会社が伸びるということを実感し、全力を出しきれないような甘えがあることも克服。やりきって成果を出すことで、やっとベンチャーでのスタートラインに立てたのかなと。
サービスアップデートにおける事業調査、事業戦略を引き直すプロジェクトにも手を上げ、リーダーを任せてもらったのも、自分自身の転機になりました。全社の経営企画のマネージャーや事業責任者と一緒に仕事をさせてもらったのですが、初めて、「事業企画って面白い」と思えた経験ですね。
そこでは、「市場にはどんなクライアントが存在するのか」「そのボリュームはどの程度なのか」「その顧客のニーズは何なのか」「そのニーズを満たすには、自分たちのサービスはどう進化させるべきなのか」「それをどんな組織とどんなプロジェクトによって実現していくのか」など、事業経営に関わる問いを一つずつ調査し、明らかにしていきました。
そのプロセスで、「事業ってこうやって伸ばしていくんだ」「このサービスにはこんな未来がありそうだな」という事業企画の面白さを感じたのを覚えています。
そうやって、事業企画や運営に興味が湧き、新規事業戦略室に手を上げて実際に異動になったのが入社して3年半のタイミングです。Speeeの創業者である久田の下で全社的に横断して、事業立案や戦略立て直しなどを行ないました。

Webアナリスト時代に培った「素直さと愚直さ」
異動するまではクライアントワークがメインだったので、新しい業務は右も左もわかりませんでした。実際のプロダクト開発の進め方や、複数職種のマネジメント方法、プロモーションの成果の出し方など、一つ一つ学ばせてもらいました。
でも逆に初めてのことだらけで割り切って学べたなと思います。適切に役割が広がることで負荷はかかりますが、Speeeには自ら学ぼうとすればそれが十分に与えられる環境があります。なので、最初は出来ないことばかりでも、すぐにできることの幅は広がっていきました。
その後、既存事業の中で当時課題だった、イエウールのマーケティング領域のリーダーに。現在は、マーケティンググループマネージャーとしてWebプロモーションを統括管理するだけではなく、事業の経営管理や新規事業の事業責任者まで、幅広いミッションを担当しています。
ここまで色々任せてもらせるようになるまでも、もちろん順風満帆ではありませんでした。今までクライアントワークがメインだったので、KPIに対して向き合うことはやってきたのですが、マーケット全体におけるユーザーの洞察をしたり、顧客の事業を理解してP/LやB/Sの推察をしながら、自社における事業全体の売上、コスト管理をしたり、ステークホルダーの歯車全体をマネジメントしながら考えることの難しさにぶつかったんです。
マーケティングマネージャーと聞くと一般的には「マーケティングの運用担当、そのチームのマネジメント」と想像されるかもしれませんが、Speeeでは広義のマーケティングや、事業責任者と同等の経営者視点を求められるからです。
新卒時代にビジネスマンとしての基礎をひたすら鍛えてもらったこと、新しい機会をもらって、壁にぶつかったときも自己否定しながら自分とまっすぐ向き合って乗り越えてきたことで、プロダクトのマーケティングだけでなく事業企画まで任せてもらえるようになったのかなと思いますし、上司である事業責任者と一緒に、そして徐々にエンパワーメントしてもらいながら責任領域を広げていきました。
優秀な仲間と一緒に事業を、そしてユーザーがワクワクするようなプロダクトを作っていきたい
元々そこまで「こうなりたい」というビジョンがなかった私が、アナリストとして入社し、自社プロダクトのマーケティングや事業企画にジョブチェンジというキャリアを歩み、今はプロダクトのグロースに全力を注げていることがとても楽しいです。それは、アナリスト時代に全力で成果を出し、新しいチャレンジをさせてもらったからこそ得た機会ですね。
ここまで裁量を与えてもらい、仕事の幅を広げられたのはSpeeeで働く優秀な仲間やフォローしていくれる環境があったからだなと思っています。今はまだ全然実力が足りてないなと思うからこそ、もっと実力をつけ、起業して自分で面白いプロダクトが作れるくらいになりたいなと思いますし、それが一番できる環境だなと。
正直、Speeeは優秀な人も多く一見クールなイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、夢に向かって頑張りながら、足元の業務からは目をそらすことなく泥臭く深堀り、楽しんで仕事をしている人ばかりです。
描いた戦略に対して、現場でごりごりオペレーションを磨きながら実行にこだわってやることが、やっぱり事業成長には欠かせないなと。それを一緒に頑張れる仲間ともっと事業を推進していきたいですね。