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「インターネットサービスの歴史に名が残るものを」ファウンダーから学んだSpeee事業開発のスタンス


インターネットサービスの歴史に残るものを作っている手触り感

ー押田さんがSpeeeで事業開発をしていて感じる面白さってなんですか?

日本のインターネットサービスの歴史に残るものを作っているという手触りがあると、のめり込めます。3〜6年目に携わったブロックチェーン事業の立ち上げや、今取り組んでいる不動産DXなど、社会が変わる予感を持ち、構想を実行して形にするタイミングでは特にそう思います。

現在はイエウールの中で新規事業の立ち上げをやっていて、「DX Democracy」というミッションのもと、ビジョンの策定や方向性決めなども行なっています。現実の事業は数字の積み上げでダイレクトに繋がるものではないですが、僕たちが手がける事業の影響度を再確認しますね。


ー歴史に残るサービスづくりは心躍ります!もう少し具体的に聞いてもいいですか?

ブロックチェーン事業の立ち上げ期は強く感じました。ヌリカエが黒字化したあたりから、「面白そう・ワクワクできそうなことに自分の仕事を寄せていきたい」と話していたら、新規事業立ち上げプロジェクトに声をかけてもらいました。

色んな領域を徹底して調査していたのですが、勝ちのパターンが決まっていたり、Speeeがやる意義を見いだせなかったりで、最終的に先端領域に舵を切ったんです。

先端領域の中で、僕たちが一番可能性を感じたのがブロックチェーンです。メンバー全員が世の中が圧倒的に変わる確信を持ちつつもマーケットがなかった時期、あのタイミングで参入できた背景には、創業者の久田さんの意思決定力があると思います。

領域が決まった後はビジネスサイドの一員として、マーケットを作るところから採用、セールスまですべて担当しました。プロジェクトを離れた今でも、世の中を変える事業だと確信しています。


ーSpeeeの創業者と仕事して押田さんなりに感じたことはありますか?

こう表現すると当たり前に聞こえるかもしれないのですが…、事業調査や事業設計、戦略立案、どのタイミングにおいても、最初にオペレーションを設計し切って周囲の人を巻き込みながら推進していく能力が圧倒的に高い人だなと思います。

未知の領域に着手するときって、ロジックツリーを組み立てて、ひとつづつ分解し潰していきながら進めていく方法がよくある手法かと思うんですが、久田さんは因果の構造を分解しながらも自分の中で重要だと思うポイントを見極めて、全力で飛び込むんですよね。

事前調査でストックしたアイディアを新規事業の種へと飛躍させるのはなかなか難しいんですが、そこを推進力と見極め力、実行力などによって実現してしまうところは、天才肌だなと思っています。

Speeeでは日常業務においても試行する必要があるときは、まずは設計のドキュメントを書いて、その進捗を追いながら毎日PDCAを回してやることが多いんですよね。

これも久田さんイズムだと思います。実際に中途入社の方にもどうやってやっていたかを聞いてみたんですが、他ではなかなかやっていないらしいですね。

色々話しましたが、久田さんが創業者の1人としてSpeeeで事業開発を続けてきたことを直に感じましたし、手法や完遂するまでのスタンスは今のSpeeeにも受け継がれているDNAだと思います。

2018年のDatachain立ち上げ当時 ※写真右前 ファウンダー久田 

事業開発から事業経営まで一貫してやらせてもらえるユニークさ

ーブロックチェーンのような、新しい領域に踏み出すような事業開発が面白いのでしょうか?

正直、新卒で入社した当時は0から立ち上げるような新規事業開発がかっこいいし難しいイメージでした。ですが、この1〜2年イエウールで新規・既存どちらの事業開発もやるなかで、違った面白さがあると思い始めています。

新規事業開発は白紙から作り上げていくので、調査や仮説を繰り返して潜り、重要なポイントがわかったあとはそこを尖らせていく過程が面白いです。

一方、既存事業の開発は従来の事業の延長なので新規よりは難解さがあります。けれども、紐解いた上で新しい価値を創造していく過程は、新規にはない面白さです。


ー新規も既存も事業開発できるのは魅力的ですね。押田さんが入社してから会社の規模も大きくなりましたが、今のSpeeeで事業開発するメリットはどこにあると思いますか?

Speeeでは事業開発から事業経営まで一貫してやらせてもらえることがユニークだと感じています。今は財務管理的なBSをはじめとした、組織づくりや採用などのHR領域まで、色々と任せてもらえるんですよ。

社内に複数事業があるので、資金調達のような働きかけを社内で行なうこともあります。いわゆる事業責任者といえばP/L管理というイメージもあると思うんですが、メンバーのキャリアを含めた人材のマネジメントもできますし、人のリクルーティングも社内外含めて任されています。

Speeeは事業の成果の上げ方も様々で、新しい学びが多く、とにかくやることの幅が広いのもメリットです。


ー逆に、大きくなったことによるデメリットはありますか?
強いて言うなら、上場したことで社内の細かなオペレーションが必要になった点でしょうか…。でも、本当にそれくらいです。

昔は100人に対して年間1つ新規事業が立ち上がるペースで、メンバーに対する機会が少なかったんです。でも、今はDX事業本部内だけでも年間2~3つの新規事業が生まれています。

新卒・中途、年次など関係なく、今のポジションで適切に成果を出し、自分の意思を上司などに伝え続ければ、事業開発の機会が回ってきやすい環境になりましたね。

コングロマリットな集団が故にオーナーシップと完遂力で事業開発する仲間を求めている

ー開発から経営まで事業をメンバーに任せる背景には、Speeeなりの仕組みや考え方がありそうです。

どの事業部でもそうですが、経営陣が事業の方向性や戦略を決めているなかで、事業責任者たちが裁量と責任を持って推進しています。

「事業開発のサンドボックス」と僕らは呼んでいるんですが、この矢印の中でなら失敗を失敗とせず、次のアクションへの学びとして進める仕組みです。

さらに経営陣との1on1の中で、事業の細かな方向性をすり合わせ、勝ち筋からずれないよう、互いに確認しながら進めることができています。


もう1つは想像ですが、Speeeがコングロマリットだったからじゃないかなと。細かく権限を移譲して、メンバーにオーナーシップを渡していくほうが構造的にスピードが早かったんじゃないでしょうか。でも、そうやって任せてもらえるからこそ人材が成長するとも思っています。

僕自身、新しい事業を立ち上げながら、マーケ責任者としてもテレビCMのPMをやるなど幅広く仕事をさせてもらっています。責任は伴いますが、スピード感を持って事業を推進できるのでワクワクします。


ー最後に、押田さんが一緒に事業開発したい人物像を教えてください。
成果にこだわって逃げない人。成果が出るまで完遂する実行力がある人がいいですね。学習力も大事ですが、逃げなければ身につくものだと思っています。

僕はイエウールで周囲に厳しいフィードバックをいただき、ヌリカエでは成果が出ない時期を経験し、自分のキャリアに不安も覚えたこともありましたが、逃げずに学習し、実行を続けて今があります。

事業開発というとかっこいいイメージがあるかもしれませんが、Speeeで活躍している方の多くは、地味で泥臭いことも真摯にやり切り、成果に対して愚直な人です。

自分たちで社会の課題解決をしたい、そのために事業を造っていきたいという本質的な目的から逃げず目の前のことに向き合える人と一緒に、新しい事業を開発していきたいですね。


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