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デフリンピックにて3つのメダルを獲得!Speeeアスリート社員、簑原由加利選手に迫る

今回は、Speeeアスリート社員の簑原 由加利(みのはら ゆかり)さんの紹介です。

簑原さんは、2017年デフリンピックロード競技で銅メダルを獲得された注目選手で、2018年にSpeeeに入社されました。2022年の夏季デフリンピックでもメダルを期待され、ロード競技にて3つの銅メダル、4位入賞と大活躍をされました!

デフリンピックはろう者のための国際的なスポーツ大会で、夏季大会、冬季大会があります。夏季大会では、簑原さんが出場された自転車競技をはじめ、陸上、柔道、卓球など、約20種類の種目が行われています。

デフリンピックでの成果と、その裏側

――2017年の夏季デフリンピック競技大会ロード競技の銅メダルに続き、2022年の今大会では銅メダル3つ、4位入賞1つと、大活躍でしたね。改めておめでとうございます!今回、ご自身としてはどのような心境で大会に臨まれたのでしょうか。

簑原:ありがとうございます。今大会では旗手を務めたこともあり、プレッシャーと不安を抱えながら大会に臨みました。

5月4日の個人タイムトライアルでは2大会連続のメダルを獲得できて、本当に嬉しかったです。6日のロードレースでは2つ目のメダルを獲得したのですが、取れるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。たくさんの方からお祝いのメールもいただきました。

8日のポイントレースでもメダルを獲りそうと言われましたが、あり得ないだろうなと思っていました。でも本当に3つのメダルを取ったので信じられない気持ちでいっぱいです。

――3つのメダルを獲得できた要因はなんだと思いますか?

簑原:5年前、サムスンデフリンピックのスプリント1000mで惨敗した悔しさを忘れずに、トレーニングにしっかり取り組めたことが大きな要因だと思います。
また、トレーナーさんと二人三脚で筋トレに取り組み、自転車に必要な筋肉をつけてフォームを改善してきたことも大きかったと思います。他には健常者のチームに混じって、ペダリングの技術を磨くためのピスト練習も積み重ねてきました。

2018年にSpeeeに入社して‥

――競技への取り組みやその他、何か変化があれば教えてください

簑原:Speeeに入社するまでは、仕事に追われてなかなか練習ができなかったのですが、入社後はトレーニングに集中できるようになり、時間をかけて身体を改善することができました。3年くらいで脂肪が筋肉に変わったなと実感できましたね。レース遠征や合宿にも休まず参加できるようになりました。

コロナ感染拡大後は、なかなか練習できなかったり、苦しさを感じる日々もありました。オリンピック、パラリンピックに続いて、デフリンピックブラジル大会も延期されましたが、モチベーションを維持できるように常にトレーニングを行いました。

競技に集中できる環境を与えてくれたSpeeeには感謝しきれません。競技仲間からは、和やかで落ち着きそうな雰囲気の職場だねと言われます。

自転車競技へかける想い

――元々はバスケットボールの選手だったとのことですが、なぜ自転車競技に転向されたのでしょうか?自転車競技にかける想いなどもあれば教えてください。

簑原:そうですね。バスケットは10年以上やっていました。2007年の世界デフバスケット大会のための日本代表候補選考会があったのですが、その前に大怪我をしてしまい選考を辞退したことがあったんです。

そのときにサイクリング旅に挑戦しようかなと考えはじめ、実際にサイクリング旅をして、ますます自転車に興味をもつようになりましたね。

2009年の台北デフリンピックでは、バスケットで6位入賞したのですが、バスケットの所属チームが休止したり、自分の気持ちの変化があったりして、自転車競技に転向しました。

――気持ちの変化とはどのような変化だったのでしょうか?

当時は自転車競技もバスケットも好きでしたが、自転車競技に取り組むなかで、私はチームプレーよりも個人プレーのほうが合うのではないかと思い、転向を決めました。自転車競技は年齢関係なく楽しめますし、とてもかっこいい競技だなと思います!

今後の展望について

簑原:デフリンピックを無事に終えることができたので、今はリラックスして過ごしています。今後のことはゆっくり考えていきたいです。断食道場に行って身体を一旦リセットしてからまた目標を立てようと思います。

また、2024年世界ろう自転車大会の開催地は日本の予定です。ぜひ見にきていただけると嬉しいです!

――簑原さん、ありがとうございました!次の挑戦も応援しています。