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「利益をあげなければ意味がない」楽天→LINEを経て、Speeeに行きついた"ハイブリッドPM"の境地

松田俊之

マーケティングインテリジェンス事業本部 UZOU事業/開発部 PM 松田俊之

ソフトウェア会社、Slerを経て、2009年からは楽天株式会社へ。プロデューサー、サービス企画、ディレクションなど、広告システムをはじめとしたプロダクト開発全般に幅広く携わる。その後、LINE株式会社の広告事業部にて、事業企画として、データ周辺の事業・プロダクト要件の策定、広告商品の大規模変更を担った後、2018年SpeeeのUZOU事業にプロダクトマネージャーとしてジョイン。現在はプロダクトの新機能開発やマネジメントなど領域にこだわらず、事業・組織づくりを推進している。

10以上のプロダクトに関わって痛感した、サービスをグロースさせることの難しさ

今まで色々な事業やプロダクトに携わってきた中で、SpeeeのUZOUでは、開発サイドで高度な技術を触りながら、事業成長に繋がっているという実感がありますね。

実は、私の最初のキャリアはエンジニアとして始まっています。資産管理システムや医療系ソフトの制作をしたり、Slerとして大手人材会社の開発からプロジェクトマネジメントをまで行なったり。そんな中で「事業会社側で自分たちのサービスを作っていくことの面白さ」に気づきました。

その後、自分のキャリアの中で一番長く複数の事業に携わり、転機となった楽天株式会社にジョイン。8年間で10近くのプロダクトのグロースや立ち上げを行いました。不動産や人材、ポイントサイト、女性の健康管理・・・事業ドメインにこだわらず色々やらせてもらいました。

一番メインでやっていたのは、メール広告の配信プラットフォームです。例えば配信元クライアントから、メール広告特有の「配信対象のユーザにはまんべんなく送って、且つCTRは一定数を保ちたい」といった無茶な要望に応えられるような要件を満たす配信ロジックを0から作ったりしていました。

当時、正直この事業内ではダントツで一番の収益を得ていましたね。細かくユーザー分析をしてCTRを偏らず出せるように考えたり、事業を推進させるために商品設計からアルゴリズムまで幅広くやっていました。逆に、自分自身が収益を生み出しているという実感があったからこそ、新しいプロダクトのチャレンジもたくさんさせてもらいました

一番苦労したけどやりがいのある経験をさせてもらったのは、新規サービスとしてアプリ配信プラットフォームを立ち上げたとき。業界素人の2人で、完全にボトムアップで始めました。最終的に100万ダウンロードまではいったのですが、いやー、全てにおいて大変でした。

何が大変って、一言で言うとやっぱりサービスをグロースさせること。ゲームパブリッシャーであるクライアントが求めているものと、自分たちがやりたいことの構想がずれていくんですよね。もちろん、こちらは業界素人ということもあり、クライアントにヒアリングして一緒につくりあげていきながら、方向転換していきました

あとは、Googleなど他社の競合サービスと差別化を図るために、マージンをギリギリのところに設定していた分、収益を上げるのも大変でした。どうやったらユーザーに使ってもらえるか、定着させられるか。オリジナルゲームを複数社と組んで作ったり、めっちゃ試行錯誤しましたね。ここでは、ステークホルダーを巻き込み、事業・サービスを大きくさせることの難しさと大切さを学びました

次なるキャリアは、開発サイドから事業企画へ

楽天時代は、小〜中規模のサービス・プロダクトを担当することが多かったのですが、次は最大級のトラフィックやユーザ数を持つプラットフォームを経験したい、という思いからLINE株式会社に転職しました。

LINEはグローバルで事業展開しているプロダクトです。各国で仕様が異なる公式アカウントと「LINE@」を統一し、リデザインするというプロジェクトに関わっていました。意思決定におけるの方向性の違いを統一しながら正解を作っていくのは、難易度が高くやりがいもありましたね。

サービスとしてどうしていくべきか、ユーザーにどのように使ってもらうべきかという話がメインになるのですが、日本やタイなどではビジネスとして利用されているサービスのため、ユーザーに違和感なく使ってもらいながらいかに収益を上げるかという視点になるんです。そうやって、各国とクライアントとユーザーの視点に立ちながら調整しながらリデザインしていきました。

楽天まではずっと開発サイドにいたので、事業サイドでプロダクト視点を持てたのは学びとなったのですが、「やはり、事業視点を持ちながらプロダクトを自分で成長させることができる環境に身を置きたい」と思っていたときに、SpeeeのUZOUと出会いました。

松田俊之

事業も開発も一体となって伸ばす環境がある、UZOU

ネイティブアド配信プラットフォームであるUZOUは、インフィードではなくレコメンドエンジンに特化しているプロダクトだということに興味を持ったんですよね。

興味の連鎖で、広告をもっとかしこく。」というビジョンを持ちながら、メディアと向き合い、メディア訪問者であるユーザーに最適な体験を提供していくという思想、これから成長していくフェーズであることなど、自分自身の経験を活かしながら事業も開発も一体となって伸ばしていけそうだなと。

実際ジョインしてからは、本当に事業・営業・開発が近い距離にいるため、プロダクト成長に対して、全員で推進していっている感覚があります。プロダクト以外のところにも想定より踏み込ませてもらっているのも、面白いですね。開発チームのマネジメントや、事業部長や人事と一緒に人事戦略などを考えたり、事業・組織の両面から推進することができています。

環境面でいうと、自己資本であるSpeeeという特性からか、よりプロダクトづくりに注力できていると感じています。LINEでは海外展開の仕様との整合性をどう合わせるかなど、関係者も多く、整えるのにもパワーがかかったのも事実です。そういったステークホルダーがなく、集中できるのはありがたいですね。
現在、プロダクトマネージャーとして意識しているのは、UZOUの過去の経過も踏まえた上で推進していくことと、メンバーへのリスペクトを持つこと

UZOUが立ち上がって3年弱のタイミングでジョインしたので、「なぜこれが今までなされなかったのか」など、背景を紐解くと理由があるものも多くあります。そうやって、これまで過程も理解した上でロードマップを引くことが重要だと考えています。結局、実態を理解せずに理想だけを追ってしまうと、現実感のないプランニングとなり、納得いくロードマップが引けないと思うんですよね。

また、エンジニアとのコミュニケーションにおいても、メンバーを尊重しながら開発を進めるべきだと思っています。自分自身エンジニア出身でありながら、過去には受託的な開発の扱いをしてしまい、失敗したこともあります。それでは事業もプロダクトも全員で推進しているとは言えないですし、ハレーションが起きるだけなんですよね。相手の思いを大切にしながらマネジメントすることを意識しています。

ビジネスとして成功させる。事業成長に紐づくプロダクト開発をしていきたい

広告プラットフォームというのは、大規模データを扱いながら、反応速度を求められ、高度なアルゴリズムを高いレベルの技術で成り立たせる必要がありますが、そんなところにシステムとしての面白みがあるなと思っています。

そんな中でも、UZOUのプロダクト開発はまだまだこれからということもあり、すでに出来上がったプロダクトとしては経験しづらいような、根幹部分から検討して作りあげることや、DSP、SSPなどといった領域ごとに分担することが多い広告プラットフォームの全体を開発できることは、やりがいですね。

そうやって、そのプロダクトが生み出す成果が、事業としての成長に直接反映される。「高度な技術をどれだけやっているか」だけではなく、それが事業の成長につながってくるというのは、開発に関わっている技術者からしても技術者冥利につきます。


楽天では事業が伸びずにクローズしてしまったこともありました。そこで、プロダクトをつくっていく上で、ビジネスとしてきちんと成功させるというのは大前提であることを強く感じたんです。その軸は絶対に外さずにものづくりをしていきたいと考えてます。

UZOUは立ち上げから3年半で多くのメディアに導入していただき、現在1→10のフェーズにきています。ただ、今後さらに成長させていくためには、今まで提供している価値、収益性や回遊性だけでは難しい状況もあり、新しい価値提供を考えていかなければいけません。そういった、新しい未来を考えられるフェーズはプロダクト開発をやっててやりがいがあります。

例えば、UZOUで取得したデータを元に活用し、レコメンドを効果的に使ってメディアに価値を返せるようなものを想定しています。ユーザーの記事読了データを取得・活用して、レコメンドウィジェット自体の挙動を変えてくことで、コンテンツの価値を最大化しながら、収益性に繋げられるような仕組みは、可能かなと。

広告って、嫌いな人も多いと思うのですが、私はユーザーが潜在的に必要な情報を届けることができれば、広告は良いものであると思っています。どうしてもパフォーマンス重視、機能重視になってしまうとユーザーにうざいと思われてしまうだけなんですよね。そんな中でUZOUとしては、コンテンツを活かしながらユーザーにとっても良い価値提供をしていきたいなと。

そんな世界を実現するために、注力的に開発していくべき機能も、やりたいこともたくさんあるので人も時間も足りていないのが現状です。一緒に働く人にこだわっているので、人は足りなくて本当にきついんですが(笑)、未来を共に描き、価値観を共有できる人に出会えたら、ぜひ一緒にUZOUを伸ばしていきたいなと思っています。

SpeeeUZOU

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