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社内転職4回。アナリスト→新卒採用→エンジニア人事→プロダクトマネージャーという、異色のキャリアを実現できた理由

Speee渡邊優太

デジタルトランスフォーメーション事業本部 事業開発グループ 渡邊優太

大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻を卒業後、2013年Speeeに新卒入社。Webアナリストの部署にて最年少でチームリーダーに。
新卒採用、エンジニア採用、広報、プロダクトマネージャーと幅広く経験を積み、2017年にイエウール事業部のPMに就任。現在、デジタルトランスフォーメーション事業本部内にて新規事業の立ち上げを推進中。2017年、全社MVP受賞。社内事業立案コンテストEntreでは2回連続優勝の実績を持つ。

ビジネスプロフェッショナルとは何か。自分が成果を出すことに愚直に向き合う

就活時代にインターンを通して、優秀で野心のある人が多く事業展開の幅が広いため、事業・組織共に変化率が大きそうなSpeeeで自分を成長させたい、と感じ当時70名くらいのSpeeeへ入社を決意。実際に入社してからは、企業の変化と個人の変化が密接にリンクした7年間でした。

一番はじめはWebアナリストからキャリアをスタートしました。学生時代は理系だったというのもあり、データを俯瞰して仮説を立て、意味を見出すという仕事はとても面白かったです。研究とは違い、データを介して仕組みが正しく回り、それがビジネスに繋がっていくことを学びました。

入社してすぐは、役員やマネージャーと毎日のようにランチに行ったり、優秀な先輩方と近くで仕事をしている中で、ビジネスマンとしての価値観形成において多大な影響を受けたと思います。仲の良かった先輩に「できんやつはすべて置いていけ、自分が成果を出すことだけにコミットしろ」って言われたり。 今考えるとアウトかもしれません (笑)。

社内では『プロフェッショナル仕事の流儀』という番組を見ている人が多く、「ビジネスにおけるプロフェッショナルのあり方」など、プロ論についてよく議論されていました。この頃から、自分もビジネスプロフェッショナルでありたいと強く思いはじめ、まずは、目の前の成果に愚直に向き合いながら、自己成長のためにがむしゃらに仕事をしていました。

そうやって、担当領域の数値達成はもちろん、定型資料の全面刷新プロジェクトやイレギュラーの提案資料作成など、機会に対してひたすら手を挙げ続け、事業部の月間MVPも半年で4回受賞。1年目でチームリーダーもやらせてもらえるようになりました。

当時、代表の大塚さんが全社MTGの場で、「これから組織が大きくなっていきます、埋もれないでください」と言っていたのが印象的で、それ以降、どのポジションになったとしても、自分が会社にとって価値を出せることは何か、どうやって価値を出すかを常に意識しています。


自分が最後の砦であるというプレッシャー

アナリストでこのままやっていくぞ、と意気込んでいたとき、「優太に新卒採用に行って欲しい」と打診を受け、異動となったのは入社2年目になるタイミングでした。Speeeの新卒採用は役員までをも巻き込み、全社をあげて2年掛かりで今後のSpeeeを担っていく優秀な人材を採用していく重要なポジションです。

いざ、事業側からコーポレート側に異動して一番実感したのは、Speee=自分であるということ。学生からすると、イベントや面談で学生と相対するのは自分だけ。自分の印象が そのまま“Speee” になります。自分なりにSpeeeを理解し、解釈し続けることで、自然と主語がSpeeeとなり、自分の言葉になっていきました

とはいえ、当時はたった3人のメンバーで採用基準も高く人数も多い目標を追っていたので、本当に余裕はありませんでした。どんなインターンにするのか、内定者をどうフォローしていくのかなど、大きな戦略・戦術設計の意思決定から、企画・実行まで全方位的に任せてもらっており、裁量の大きい分、プレッシャーも大きかったです。

異動当初、ある採用選考会で、翌日開催予定にも関わらず半分しかエントリーが集まってない回があったんです。正直自分は「今回は仕方ない」と、諦めていた部分もあったのですが、同じチームの先輩に報告したら、何も言わずにすぐさまエージェント各社に電話をかけ、「あと何人か空いているので、集客お願いできないですか?」と依頼をしはじめたんです。任されたことを成功させるため、やるべきことを完遂し成果につなげるとはまさにこういうことであり、自分はプロとして半人前以下の仕事をしていた、と猛省しました。

その後は、自分の中途半端な仕事によって、企業の成長が鈍化するという意識を、強烈に持ちながら推進していったのを覚えています。

新卒採用を1年間やった後、会社の方針としてものづくり人材の採用にも力を入れていくことになり、エンジニア組織を推進・採用するチームを新設。次なるポジションへと異動になりました。

Speeeにとって価値があり、実現難易度が高い。ものづくり組織への挑戦

渡邊優太、mrkn
Rubyコミッターのmrknさんと

その頃のSpeeeといえば、エンジニア界隈では知っている人はほとんどおらず、聞いたことすらない。入社してくるエンジニアは1年に数名、という厳しい状況にも関わらず、技術顧問である井原さんが「Speeeの技術水準を引き上げるエンジニアしか採らない」と、採用基準を一気に引き上げ、エンジニア採用は非常に高い難易度のミッションでした。

まずは社内のエンジニアの力も借りながら、採用体制を整えることからスタート。取締役・技術顧問・開発マネージャーとバラエティに富んだチームで、個々の強みを総動員しながら成果を出すことに注力しました。

採用するにも、まずは認知が0なので、コミュニティの発展につながることを大前提に、イベントスポンサーの実施、もくもく会の運営、社内イベントの運営、エンジニアブログの定期投稿、そして、各エンジニアの外部イベントのLT登壇促進など、今考えると当たり前のことばかりではありますが、あらゆる方法でのエンジニアコミュニティへの貢献を通じて、Speeeの認知を広めるべく動きました。

そんな泥臭い積み重ねの結果、0だった認知度が、1年半後にはテレビの取材や有名な技術誌で特集が組まれるまでになり、多くのエンジニアには「Speee知ってる?」と聞けば「知ってる、最近よく見るRubyで頑張っている会社でしょ」と答えてくれるレベルになりました。従来の失敗を新しい学びに変え、やれていないことを全てやる、そしてやり続けることで、Rubyコミッターのmrknさんなどもジョイン。全社のMVP賞もいただいたのもこの頃です。

しかし、エンジニア採用を行なっているうちに、今度は自分もこんな人達と一緒に、クールなプロダクトを生み出したいと思いはじめたんです。創業時からBtoBのコンサルティングが得意だったSpeeeにおいても、もう一段階次のステージに行くためにはプロダクトが超重要だなと。

成果を出し続けることが前提ではありますが、自らが挑戦したいと思った領域に積極的に手を挙げることで、実現できるキャリアがSpeeeにはあります。今まで経験したキャリアを活かし、エンジニアリングとビジネスを繋ぎ、プロダクトとして届ける存在として、当時新設されたプロダクトマネージャーというポジションに挑戦することになりました。


SpeeeEntre
Entreで優勝したとき

事業と技術と組織を束ねる、プロダクトマネージャーというチャレンジ

人事からいきなり、事業・プロダクトと違う領域にキャリアチェンジするのは、最初自信もありませんでした。なんとなくできると思ってたことが、実際入ってみると生の現場は客観的に見ているのと全然違うんです。ビジネス理解、技術理解、価値創造能力など、プロダクトマネージャーとして履修する科目も多く、ただただ難しいなと感じていました。
例えば、ビジネスとして売上を立てながら、どんなユーザーにどんな価値を届けるのかを決め、そのための組織を作る。これまで平面的に見えていた事業は中から見ると立体的で、その領域そのものが圧倒的に広く、深いんです。事業の細部を実際に見て、どうやって改善したらよいのかを考えるだけではなく、解決したい課題に対して、ユーザーに価値を届けることを整合させる難易度はとても高いと感じました。

1を聞いて10をやれる器用さはないので、新しい領域に臨むときは、まずは先人から学び、とにかく手を動かし、経験から学びを振り返ることを意識しています。小さく早く学ぶことを高速化する学習プロセスを徹底しています。エンジニアのサポートを多分に受けながら、開発環境を作り、コードを書き、レビューをもらい世の中に出す、その一連の流れを自分でもやってみたのですが、やらないとわからないことだらけでした。たった2行のそのコードが、今も誰かの役に立っているという感覚はとても大事にしています。

そのようにして、プロダクトマネージャーとして0から学び、1年ほど前からイエウール事業部内で新規事業の企画、立案をしています。実際に、なんとなく先延ばしにしていた実家の持ち家の売却・住み替えを両親に提案するなど、自身の体験やユーザーへのインタビューを行ないながら、事業の構想を企画しプロダクト開発をすることで、イエウールで掲げている「暮らしの選択が自由な社会をつくる」というミッションを実現し、不動産流通の新しいスタイルを開拓しようと日々奮闘しています。

自分の価値観を固定化せず、世の中に新しい仕組みを作りたい

会社が新たに挑戦したい領域に個人を重ね、挑戦と失敗を通して、成果を出しながら手を挙げ続けてきました。会社として投資を決めた領域であれば、成功するまで挑戦し続ける。そんな環境がSpeeeにはあります。そうやって社内転職という挑戦権を得ながら、常に環境を変化させ、やりたいこととやるべきことを両立させてもらったなと感じています。

2年くらい前に約1ヶ月休暇をもらい、北海道別海町のとある牧場で住み込みで働く経験をしたことがあります。農業は就労人口が減少の一途をたどる斜陽産業ですが、「農業×テクノロジー」の分野のプロダクトのもたらす価値の奥行きや、デジタルトランスフォーメーションが社会に与える影響を身を持って感じ、自分でもユーザーに価値のあるプロダクトを通して、世の中の仕組みをアップデートしたいと強く思うようになりました。

不動産のような領域においても、歴史が深く、取引が複雑なため、なかなか変革できずに困っているステークホルダーが多いのが現状です。そんな領域に対して、データやテクノロジーの活用を通して、プロダクトが解決できる余白はまだまだ大きいと感じています。

エラスティックリーダーシップ』という書籍に出てくる「専門家はいない。私たちしかいないんだ。」という言葉がとても好きなのですが、変わりゆくことを楽しむ上でプロとしての当事者意識は欠かせない要素のひとつです。いろんなキャリアを経験したからこそ、その経験を活かして、未来を引きよせるプロダクトを社会に実装したいと思います。

渡邊優太

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